美容師・理容師として長年働いているうちに技術も上がり、お客様もついてきて、
独立・開業を考え始める方もいらっしゃるかと思います。

ただ、独立・開業したい気持ちはあれど、独立・開業には何が必要なのか、知らないことは山ほどあるでしょうし、「自分が経営なんてできるんだろうか…」という漠然とした不安も抱えてしまいますよね。

そんな方に向けて、独立・開業された多くの美容師・理容師の方を見てきた、また独立起業の先輩でもある私が、かなり僭越ながら「独立・開業を考えている美容師・理容師の皆さまが今のうちに読んでおくべきオススメの本」をご紹介いたします。たったの5冊！ですので、ぜひ全部読んでみてください。

独立・開業をするときに最も大事なもの。それは「計画」です。何も計画せずに勢いで独立・開業しても、イチかバチかでうまく行くことはあるかもしれませんが、ほとんどの場合は失敗してしまうでしょう。また「計画」は、開業した後も、そのときの経営状態が良い状態なのか、悪い状態なのかを判断する際の基準としても機能します。
・どのくらいの売上を上げるのか？
・この売上を上げるにはどのくらいの費用が掛かり、利益はどの程度出せそうか？
・開業するには、いつまでに何をする必要があるのか？
・その計画で、自分が目指したい経営水準に届くのか？
など、見通しを立て、綿密に計画していくことが必要です。

【計画段階でオススメする一冊。質問に答える形式で事業計画が作れる本】

51の質問に答えるだけですぐできる「事業計画書」のつくり方
原 尚美 (著)
日本実業出版社
http://u0u0.net/Sgge

51の質問に答える形で事業計画の作成ができます。シンプルで分かりやすく、初めて事業計画
を立てる方にオススメです。

独立・開業で一番難しいのは、経理や税金など、お金周りのことかと思います。
苦手意識にある方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、独立・開業する以上、経理や税金の知識の習得は必須です。
「専門家に任せればよい」という考え方もありますが、仮にどこかに委託するにしろ、最低限の知識がないと、さまざまな場面で苦労することが多いので、事前にしっかり勉強しておきましょう。

【小さな会社の経理のことについてわかりやすく網羅的に記載されている本】

起業したらまっさきに読む経理の本
笠原 清明 (著)
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
http://u0u0.net/o8vb

社会保険、帳簿などの会社全体のお金の話や、会計ソフトの使い方など、小さな会社の経理実務ががわかる本です。ひと通りの知識を身に着けることができるかと思います。

独立・開業する場合、さまざまな税制優遇があったり、経費を正しく使うことで節税ができたりします。開業したサロンを長く経営するには、うまく経費を圧縮し、利益を出すことが大事です。「経費として何が認められるのか」を知っているだけで、経営にプラスのインパクトを与えられます。その領収書やレシート、経費で落ちるかも。意外なものまで経費で落ちたりします。

【経費で落ちるもの・落ちないものを端的に解説している本】

経費で落ちるレシート・落ちないレシート
梅田 泰宏 (著)
日本実業出版社
http://u0u0.net/3Iwl

本書では、かなり細かく、経費で落ちるもの・落ちないものが説明されていて、「落とすコツ」なども解説されているのでオススメです。

経営には定石というものがあります。もちろん、定石通りに行かないのが経営ではありますが、定石を知らないと損をする、といった場面も多々あります。しっかりと理解した上で、自分らしいチャレンジをしていきましょう。

【独立・開業する美容師・理容師の皆さまは全員読むべき本】

脱・職人経営：小規模サロンでもハサミを置ける！
鈴木 和敏(kamiken.) (著)
髪書房
http://u0u0.net/iRWP

著者の鈴木 和敏氏は、1人で独立した方です。オーナースタイリストとしてハサミを持ちながらも、経営に専念する時間を徐々に増やしていく中で、高付加価値・高単価のサロンづくりのメソッドを確立されました。本書は、そのメソッドが余すところなく解説されています。独立・開業を考える美容師・理容師の皆さまの必読書と言えるかと思います。

その5：マーケティングを学ぼう

独立・開業すると必須になるのが、「新規顧客の集客と既存顧客化」です。皆さまがお勤めのサロンでも、集客のために広告を出すことがあるかと思いますが、ただ闇雲に広告を出しても、必要以上のコスト負担になってしまいます。
広告を出す前にやるべきこと。どうやって自分のサロンを他と差別化し、独自性を出してファンを獲得していくのか。「店のコンセプト」作りが重要です。

【ファン作りのあり方をおもしろく学べる本】

ぷしゅ よなよなエールがお世話になります
井手 直行 (著)
東洋経済新報社
http://u0u0.net/vQW6

「よなよなエール」で有名なヤッホーブルーイングの社長さんが書かれた本です。
ずっと赤字だったヤッホーブルーイングが、なぜ11年連続増収増益の会社になれたのか。
どうやって「よなよなエール」の熱狂的なファンは生まれたのか。
「ファンを作る」という観点において、重要なポイントがいくつも記載されている本です。
読み物としてもおもしろいのでぜひ読んでみてください。

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最後に
オススメ本5選、いかがでしたでしょうか。
独立・開業をすると、さまざまな想定外の問題が発生します。
無駄な問題を発生させないために、また問題が発生してもすばやく対処できるように、定石を学び、先人の知恵を使うことで困難を乗り越え、成功の確度を上げていきましょう。